日常細事2022pre


kiji


2022.7.20 諺集に見るわが人生(104)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「上(かみ)、材を求むれば臣は木を残(そこな)う」上に立つ者の不用意な言動が、下の者の度をこえた言動を引き起こし、ひどい弊害を生じることがあるというたとえ。君子は少しばかりの材木を求めると、臣下は気に入られようとして大木をむだに切り倒すという意から。出典は『淮南子(えなんじ)』より「上求材臣残木、上求魚臣乾谷」( 君主が材を求めると、部下は木を残らず切り倒してしまう。君主が魚を求めると、部下は谷が乾くほど取り尽くしてしまう) 。と二重に意味を強調している。
 リーダーの言葉は、従う人たちに大きな影響を与える。責任ある立場の人は、良く考えて指示や意見を出さなければいけない。このことわざはあまり見ないが、縦社会の弊害ともいえる。今のロシアがいい例だ。
 「神様にも祝詞(のりと)」わかりきったことでも、黙っていては相手に通じないので、口に出して言うほうがよいというたとえ。いくら神様でも、お祈りの言葉を聞かなければその人の願いは分からないとの意から。わかりきったことほど切り出し難く、腹の中で不消化になることはよくある。阿吽の呼吸などというが、そんなことは殆どない。言葉は出すタイミングが大切なのだ。
 「上(かみ)に交わりて諂(へつら)わず、下に交わりて驕(おご)らず」身分や地位のある人に対しても、おべんちゃらを言わず、自分より地位の低い者に対しても、驕って威張り高ぶるところがない。こうした人物は、事をなす信頼のおける人間であるというたとえ。最初に紹介したことわざの対極にあることわざで出典は『楊子法言』原文は「上交不諂、下交不驕」(上に交わりて諂わず、下に交わりて驕らざれば、もって為すあるべし)。大概は上を忖度するが、たまにこういう人物に出会うと何かスッキリする。 次回に続く。



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