日常細事2022pre


kiji


2022.7.29 諺集に見るわが人生(107)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「下問を恥じず」身分や年齢の低い者に物事を尋ねることを、恥ずかしいとか体裁が悪いと思わず、素直に聞くという姿勢が大切だということ。
 出典は『論語』の孔子の教え『子貢問曰。孔文子何以謂之文也。子曰。敏而好學。不恥下問。是以謂之文也(弟子の子貢(しこう)が孔子に「衛(えい)の国の儀式を行う芸人のおくり名に文という字が ありますが、これはなぜなのですか」と聞くと、孔子は「彼は頭がよく学問が好きで 目下の者に質問することを恥ずかしいと思わなかったら)』と答えたことから。
 【類義】聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥。下の者に物事を訪ねることを嫌う人もいるが、多くは下の者から自由な発想をくみ取る上司が増えているようだ。
 「痒い所に手が届く」細かいところまで配慮が行き届いて、気が利いている様子を言う。
 「わたしの担当の看護師さんは痒い所に手が届くような、じつにいい人だ」などのような使い方をする。結構いろいろなシーンで使うことができる。
 「烏の雌雄」物事の是非や善悪などがまぎらわしくて、判断しにくいことのたとえ。カラスの雄と雌はどちらもまっ黒で、雌雄の判別がむずかしいことからいう。出典の「具ともに予われを聖せいと曰いうも、誰たれか烏からすの雌雄しゆうを知しらんや」による。「詩経‐小雅・正月」の「具曰二予聖一、誰知二烏之雌雄一」から。日本語訳「大臣たちは皆、我こそは智の明らかな賢者だというが、賢も愚もわからない小人ばかりなので烏の雌雄の相似て見分けがたいようなものだ」
 烏が卵を抱っこ(抱卵…ほうらん)するのは雌と決まってる。今時期、巣にじ~っとうずくまっている烏が居たら、それは母親だから雌である。よく烏はその時期人を攻撃する。それは父親の務めで雄の仕事なのだろうか。
 次回に続く。



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