日常細事2022pre


kiji


2022.7.6 諺集に見るわが人生(100)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「蟹の横這い(カニのよこばい)」はた目には不自由に見えても、自分には最も適していること。
 また、それぞれが自分の特色を生かした才能を持っていることのたとえ。カニの歩き方はぎこちないようでも、カニにとってはいちばんいい歩き方であるという意味から。このことわざの前または後ろに「猿の木登り」とつけていうこともある。
 プロ野球を見ているとピッチャーはそれぞれ独特の投げ方をする。真上から投げたり、真横から投げたり、下(アンダー)から投げたりする。それに加えて自在に変化する球を投げて、バッターの目をくらます。ヤクルトの石川投手などはあの年で(40歳)一線級を維持しているから驚きだ。どこかで「蟹の横這い」を身に着けたのだろう。
 「鐘鋳るまでの土鋳型(かねいるまでのつちいがた)」目的を達成するまでの手段として用いる物。
 また、成功するまでは粗末のもので我慢すること。鐘ができてしまえば不要になる鋳型でも、鐘ができあがるまでは必要なものだということから。人の人生は鋳型の状態が長いのだということだろう。匠にまで出世するまでは大変長い時間を職人として鋳型の姿で過ごすに違いない。
 「金が物言う」全ての物事は最終的にお金さえあれば全て解決できるということのたとえ。
 お金さえ持っていれば、争いを鎮めるきっかけを作ったり、怒りを収めたり、最終的な解決の手段として最も手っ取り早いという事のたとえを表したことわざ。
 お金自らが意見をしたり発言したりしているさまを例え「物言う」という言葉が使われている。
お金を持っている人のイメージとして、地位の高い人や、権力者を思い浮かべる事から、その人たちについて皮肉を込めた意味で表現される際にもしばし使われる。
 このように「金が物言う」とは、ポジティブな意味ではなく「お金があったから解決できた」という、どちらかと言えばネガティブな意味で使用される。(類義)地獄の沙汰も金次第。金さえあれば飛ぶ鳥も落ちる。金の光は七光り。金の光は阿弥陀(あみだ)ほど。成るも成らぬも金次第
 私は金に縁が無いので、金に物言わせたことは無いので分からない。が、映画や小説の世界では悪人が金に物言わせて人を従わせるシーンをよく目にする。
 次回に続く。



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