日常細事2022pre


kiji


2022.8.12 諺集に見るわが人生(111)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「可愛い子には旅をさせよ」 本当に子供がかわいいなら、甘やかすのではなく世の中の辛くて苦しい現実をつぶさに体験さほうがよい」という児童観が反映されたことわざ。 女児に対して使うことが多いが、男児にも使える。 厳密に何歳から旅をさせてよいか、という話ではない。
 「旅」は比喩で「苦難の人生」のこと。 「いとしき子には旅をさせよ」「可愛い子は棒で育てよ」ともいう。 「可愛い子には旅をさせよ」の由来は、昔の旅が過酷だったことにある。
  現代のように電車や飛行機などの交通の便がなく、足だけが頼りだった昔の旅はひたすらに辛く厳しいもので、旅立つ時には水杯(みずさかずき)を交わすほどだった。(WURKより)
 {類義」可愛い子は打って育てろ。可愛い子には薄着をさせろ。獅子の子落とし。憎まれっ子世にはばかる。
 スパルタ教育の典型で今では見直されている。見方を変えれば、それだけ甘やかされているということだろう。
 「可愛さ余って憎さ百倍」かわいいという気持ちが強ければ強いほど、いったん憎しみの感情が沸けば、その憎しみは度もはなはだしいものだということ。日頃から可愛がっていた者に裏切られたりして、ひとたび憎いと思うようになると、その憎しみは可愛さの何倍も強くなるという意味。愛と憎しみは表裏一体であるということが伺える。
 人の心の機微は誰にも分らない。特に政治の世界では親しい兄弟ですら骨肉相食むこともあるだろう。
 「川越して宿を取れ」 先のことを考えて、後になって困らないように事前に対策を取らなければいけない。 できることは後回しにしてはいけない。 という意味。 「川越して宿を取れ」ということわざの由来は、昔の旅の様子が由来になっている。
 現代では考えられないが、昔は大きな川には橋はなかったので、水量が少ないタイミングを見計らって歩いて渡るのは普通の光景だった。 馬に乗って渡ったり、渡し船を使ったり、人に担いでもらったりするなど、色んな方法があったが、どの方法も 川の流れが穏やかなタイミングじゃなければ不可能。
 有名なのは東海道の大井川で「箱根八里は馬でも越すが。越すに越されぬ大井川(『箱根馬子唄』は、神奈川県箱根峠の馬子らが歌った民謡・馬子歌)」 次回に続く。


この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.