日常細事2022pre


kiji


2022.8.17 諺集に見るわが人生(112)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「か」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
 「皮一重」容貌の美醜もただ一枚の皮膚の表面上のことで、その下は皆同じである。転じて、わずかな差異をいう。紙一重は類義。「紙一重」は物と物との間に、数量や程度において、ほんの些細な隔てしかない様子を意味する。たとえば、物質的なもの同士、また状況や地位など目に見えない事象の間にある「わずかな違い」を指す時に使われる。紙一重の方が重用される。
 「一瞬の差」という意味でも使われることがあり、例えば、猛スピードの車にぶつかりそうになった時「紙一重でぶつかりそうになった」と言ったりする。
 「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を切る」自分を犠牲にし相手により強い打撃を与える」という意味で使われる表現。 自分の皮をあえて相手に切らせて、相手の肉を切り、そして自分の肉をわざと切らせて、相手の骨を切るという意味。「肉を切らせて骨を断つ」とフレーズ自体に似た部分が多い。
 単独で「肉を切らせて骨を切る」と使われることが多い。これは自分の肉を切らせておいて、相手の骨を切るという意味から。そもそもは、剣道で強敵を倒すための極意として使われることば。
 「閑雲野鶴(かんうんやかく)」何事にもとらわれず、のんびりと自然を楽しみながら暮らすこと。悠々と自由に暮らす境遇。
 【語源・由来】「閑雲」は静かに空に浮かんでいる雲。「野鶴」は原野で気ままに遊んでいる鶴。大空を静かに流れる雲と、広い野に遊ぶ野生の鶴の意味から、世俗に煩わされず、自由にのんびり悠々と過ごす境遇のたとえ。
 あまり見慣れないことわざだが、ローマ字変換では一発で出た。老いて後はこうした生き方が理想だが、なかなかそうはさせてはくれないのが現実だ。 次回に続く。


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