2023.10.18 諺集に見るわが人生(224)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「才色兼備さいしょくけんび)」すぐれた才能をもち,顔かたちも美しいこと。普通,女性にいう。
下手に使うとセクハラになる。男性目線のことわざだ。
「材大なれば用を為し難し(ざいだいなればようをなしがたし)」 あまり立派すぎる人物は、世に受け入れられにくいことのたとえで、材木が大きすぎると加工しにくく、使用しにくいことから。
(出典)杜甫の詩『古拍行(こはくこう)』「志士幽人(ししゆうじん)怨嗟(えんさ)する莫(なかれ)。かれ(高い志を持っている人や、世に受け入れられずにいる人は、恨み嘆くことなどまったくない)、古来(昔から)材大なれば用を為し難し」とある。
最近のスポーツ界(野球やバスケット、バレーなど)では、運動能力(才能)があり、2メートル近い大男がチームの主力になることが多い。MLBと競うにはデカイことがプラスになることだろう。
「賽(さい)は投げられた」事は既に始まっているのだから、考えている余裕はない、もはや断行するしかないのだということ。
(由来)「賽」は博打に使うさいころのことで、勝負を決めるさいころは、既に振られてしまったという意味から。
古代ローマ時代、ポンペイウスと対立したカエサル(シーザー)がルビコン川を渡ってローマへ進軍するときに言ったことば。
ルビコン川を武装して渡ることは法で禁じられていたため、これを犯すことは宣戦布告を意味した。
時の英雄が残した言葉が往々にして「ことわざ」となる。
「福(さいわい)は眦(まなじり)に盈(み)たず、禍(わざわい)は世に溢(あふ)る」幸運は見落としてしまうほどわずかしかないが、災難は世の中に溢れるほど多いこと。▽「眥」めじり。
そこまでとは言わないが、気持ちの問題として、幸せだと思っている人より、不幸だと思っている人の方が多いと、私も思う。 次回に続く。
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