2023.10.21 諺集に見るわが人生(225)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「棹は三年櫓は三月」同じように見えても、物事には難易があることのたとえで、舟を操縦するのに、竿の使い方は難しく一人前になるのに三年かかるが、櫓の漕ぎ方は三月で覚えられるという意味から。 「櫂は三年櫓は三月」ともいう。つまり、物事にはそれぞれ時間がかかるものと、すぐに覚えられるものがあるということ。
(類義語)・櫓三年に櫂一時・櫓三年に棹八年・ぽつぽつ三年波八年・首振り三年ころ八年
ごもっとも。私も色々やってきたが、3年間も修練したことはごく少ない。
「境に入りては禁を問う(さかいにはいりてはきんをとう)」、異なる土地や国に行く時には、その場所のルールや風俗が違うかもしれないので、気をつける必要があるという意味。
(出典)「礼記(らいき)」出典は続けて「国に入りては俗を問い、門に入りては諱(き)を問う(その国の都に入ったときは、その土地の風俗習慣をたずねてそれに従うようにし、人の家に入った時は、その家の先祖の忌(い))み名をたずねる)」とある。
(類義語)・郷に入りては郷に従う・国に入ってはまず禁を問え
国や家には独特な「しきたり」があることを忘れてはならない。
「左官の垣根(さかんのかきね)」壁を塗る専門職人である左官が畑違いの垣根を作っても、上手くできるはずがない。専門外の仕事をやっても上手くいかないことから。
▷左官=壁を塗る職人。宮中の修理に木工寮の属(さかん)(官位の一つ)として出入りを認められたことからいう。
(対義)餅は餅屋
役職名だったとは知らなかった。
「先立つものは金(さきだつものはかね)」(1)何をするにしても、まず最初に必要となるのはお金という事。 (2)お金が無ければ何も出来ないという喩え。 (3)人が生きている以上、何をするにも金が必要でそれが現実であると説いている。 "先立つ"は「先頭に立つ」「順序が先」「先に死ぬ」「何かをする時に初めに必要」で、そこから、何をするにしてもまず最初に必要になるのがお金ということ。
何だかんだと言っても人間金なしではどうしようもないということか。 次回に続く。
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