2023.10.29 諺集に見るわが人生(227)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「策士策に溺れる(さくしさくにおぼれる)」
解決策や方法などを難しく考えすぎることによって失敗してしまうことをいう。
知識が広く多方面に考えを巡らせることができるからこそ自分の能力を過信してしまい、難しい方法を選択した結果、失敗してしまう。
策士とはその名の通り策略は思考能力の高い人のことをさし、策士策に溺れるの「策士」とは三国志にも登場する兵法家「曹操」のことを表しているとも言われている。
素直に考えれば単純な物事でも考えすぎて失敗してしまうという場合や、自信過剰ゆえに己の考え方に固執してしまうような場合に用いられる言葉。
(使用例)「なまじ自らの経験ばかりに頼ってしまうと、策士策に溺れるということになりかねない」
私は策士ではないが、思い込みが強くそのせいで失敗することが多い。
「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」庭木の剪定法をいったことばで、桜の枝は切らずにおくのがよく、梅の枝は切るのがよいということ。
桜は枝を切るとそこから腐りやすくなるので切らないほうがよく、梅は枝を切らないとむだな枝がついてしまうので切ったほうがよいとされることから。
また、桜の枝は切らずに折り、梅の枝は折らずに切るほうがよいともいわれるが、桜は折ることもよくない。
「桜伐る馬鹿、梅伐らぬ馬鹿」とも書く。
(類義語)梅を伐らぬ馬鹿もあり、桜を伐る馬鹿もあり/梅は伐れ桜は伐るな/桜知らずの桜切り、桃知らずの桃切らず/桜折る馬鹿、柿折らぬ馬鹿/桃を切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿/木を伐る馬鹿に伐らぬ馬鹿。馬鹿にも色んな種類があるものだ。
「酒なくて何の己が桜かな」花見に酒は付き物であり、酒を飲まずに花見をしてもつまらないということを五・七・五の俳句調にいったことば。
(類義)「花より団子」
私は体質的にアルコールはだめで、花見には団子が向いている。 次回に続く。
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