日常細事2022pre


kiji


2023.10.7 諺集に見るわが人生(221)
 
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「根性に似せて家を作る(こんじょうににせていえをつくる)」人はそれぞれ分相応の考え方や行動をし、自分の力量に応じた生活をするたとえ。「根性に似せて家を住まう」ともいう。
(例文)身の丈に合わないことをすると痛い目に合うから、 根性に似せて家を作る 方が良い。
家を建てるということは一生に一度の大仕事であるので、つい大きな借金までして建てても負の面が目立って苦しむこともある。高々家である。今や空き家だらけである。別のところに大きなエネルギーを注ぐのがよい。

「権兵衛が種蒔きゃ烏がほじくる(ごんべえがたねまきゃからすがほじくる)」人が骨を折ってしたことを、他の者があとから打ち壊すこと。また、無駄骨折りのたとえ。農夫が種をまくとすぐ烏がほじくり出すという意から。
(補説)俗謡の一節で、このあとに「三度に一度は追わずばなるまい」と続く。
子どもの頃、よく遊びながら口ずさんでいたのを覚えている。家に小さな畑があり、母親が畑仕事をするとき一緒に種まきなども手伝った楽しい思い出である。

「金輪際の玉も拾えば尽きる(こんりんざいのたまもひろえばつきる)」努力すれば、どのような難事でも成し遂げられるというたとえで、大地の底の底にあるような玉でも努力して一つ一つ拾っていけば、いつかは拾い尽くすことができるという意味。
「金輪際」は、仏教の世界観で、地下で大地を支えているという金輪の最下底の所。転じて底の底。物事の窮まる所。世界の果て。
(例文)少しずつ穴を掘り続けたら、もしかしたら地球の反対側にたどり着けるかもしれないね。金輪際の玉も拾えば尽きるというよ。
地球の地下資源は無尽蔵と思われがちだが、石油などはそろそろ底をついている。再生エネルギーの確保が急務だ。  次回に続く。








この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.