日常細事2022pre


kiji


2023.11.11 諺集に見るわが人生(230)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「坐して食らえば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)」 このことわざの意味 怠け者を責めるときに使われる言葉で、ただ座って、何もしないで食っていたら、山ほどあるものでもなくなってしまう。 働かないで遊んで暮らせば、どんなに大きな財産があっても、遂には一銭も残らなくなるたとえ。 「居て食らえば山も空し」「居食いすれば山も空し」ともいう。
(例文)座して食らえば山も空しといってもこの年齢ではどこも雇ってくれないのが現実です。
人は食うために働かなければならない。ところがAIの急速な発展は、職場を奪い人は失職する。

「砂上の楼閣(さじょうのろうかく)」砂上の楼閣とは、一見すると立派に見えるが、基礎がもろくて長く維持できないもののたとえ。また、実現不可能なことのたとえ。
「砂上の楼閣」の由来は、聖書だといわれている。新約聖書の「マタイによる福音書」によると、山上でイエスは以下のように説教したと記載されている。
「わたしの言葉を聞くだけで行わない者は皆、砂の上に家を建てた愚かな人のようである。雨が降って川があふれ、風が吹いてその家に襲いかかると、倒れて、その倒れ方がひどいありさまである。」
(類語)「砂上の楼閣」と似た意味を持つ言葉はいくつもあるが、ここでは代表的な3つの言葉とその意味を紹介したい。
「空中楼閣(くうちゅうろうかく)」砂上の楼閣の類似表現の一つ。空中に楼閣を立てるのは不可能であることから、「実現できないような架空の出来事」を意味する言葉だ。また、空中楼閣には「根拠がなく現実からかけ離れた考え方や議論」という意味もある。
「机上の空論(きじょうのくうろん)」「頭の中だけで考えた、現実的ではない考え方や議論」を意味する言葉として有名だ。基礎がしっかりしていないことや見掛け倒しであるといった意味を含む「砂上の楼閣」とは少しニュアンスが異なるものの、よく似ている表現の一つとして挙げられる。
「海市蜃楼(かいししんろう)」という言葉も、砂上の楼閣の類語として挙げられる。「海市」と「蜃楼」はともに、「蜃気楼(しんきろう)」を表す言葉。蜃気楼とは、大気の温度差によって光の異常屈折が起こり、周りの景色が実際とは異なって見える自然現象のこと。転じて、「海市蜃楼」は実態や根拠がなく、現実的ではない考えの例えとして使われる。 次回に続く。








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