日常細事2022pre


kiji


2023.11.16 諺集に見るわが人生(231)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「匙を投げるさじをなげる」物事をあきらめる、という意味の慣用句。
ここでの「匙」は、昔、薬を調合するために医者が使っていた道具。
それを「投げる」というのは、あれこれ手を尽くしても治る見込みがないので、医者が患者を見放して薬の調合や投薬をやめることを表している。
そこから転じて、これ以上やっても見込みがないので、その物事を途中であきらめるという意味で使われるようになった。
(使用例)蓋を開けようとしたがなかなか開かず、とうとう匙を投げた。
(類義)手を引く(てをひく)・見切りを付ける(みきりをつける)
「左遷(させん)」昔、中国で、右を尊び左を卑しんだところから) 朝廷の内官から外官にさげること。また、一般に、それまでよりも低い官職、地位におとすこと。中央から地方に移すこと。
(使用例)嫌われているから左遷で飛ばされたのでは

「左遷」と「更迭」と「降格」の違い
「左遷」転勤を伴い、今の地位や役職から低い地位や役職に下げることで、仕事で大きなミスをしたり、不祥事を起こしたりして、会社や組織に多大な迷惑をかけたり、リストラの対象となった時などに、地位や役職を下げらて転勤させること。
「更迭(こうてつ)」ある地位や役目の人を、他の人に代えることで、ある役職の人を降ろして別の役職にして、その役職を他の人にすること。
「更」は「さら」とも読み「新しいもものと入れかわる」という意味、「迭」は「抜けて他のものとかわる」という意味、「更迭」で「抜けて他の新しいものと入れかわること」になる。
「降格(こうかく)」地位や階級などを下げることで、組織や会社でミスや不祥事をした時などに、地位や階級、給与などを下げること。
「左遷」と意味が似ていまるが「降格」の場合は転勤を伴わない場合もある。
「降」は「おりる」とも読み「下げる」という意味、「格」は「かっちりはめこまれた一定の枠」「規則・基準・地位・等級など」という意味、「降格」で「地位や等級などを下げること」になる。 次回に続く。








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