2023.11.26 諺集に見るわが人生(234)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「寒さ小便ひだるさ欠伸(さむさしょうべんひだるさあくび)」寒さ小便ひだるさ欠伸
寒いときにはなぜかトイレが近くなって、お腹が空くとなんども欠伸が出てしまうことを言う。
つまり、冷えてくると「あれ?トイレ行きたい!」って思うことが多くなったり、お腹がすいてくると「うあ~」って欠伸をしちゃうことを表してる。
「ひだるい」っていうのは、お腹がすご~く空いて、元気がなくなっちゃうことを意味してる。だから、「ひだるさ欠伸寒さ小便」と言っても同じ意味。
簡単に言うと、体が寒いとトイレに行きたくなり、お腹がすくと欠伸をしたくなるっていう自然な反応を表してる。
(例文)寒いと寒さ小便ひだるさ欠伸で頻尿になるので、防寒対策をしっかりする。
私などは普段から頻尿だから、寒くなるとさらに多くトイレに行くことになり、嫌になる。欠伸は眠たい時だけだ。
「左右を顧みて他を言う(さゆうをかえりみてたをいう)」直面している問題や状況から目を逸らして、関係のない他のことを話すことを意味している。要するに、問題を直接対処するのではなく、それを避けて別の話題に移ることを指していること。
返答に困って、側近とまったく関係のない話をしてごまかしてしまう意から。
(故事)中国戦国時代、孟子が斉の斉王に次々と問いかけ、最後に「四境の内治まらずんば則ち如何にすべき(一国の君主として国内がよく収まらない時はどうなさいますか)と言ったところ、王ははたと返事に困り、聞こえないふりをして、側の家来と別の話をしてごまかしてしまったという故事による。
(例文)返答に困ると左右を顧みて他を言うけど、正直、こっちに話を振られてもと思う。
確かに話を振られたら返答に窮することだろう。
(脚注)斉王(せいおう)は、中国における諸侯王、あるいは地方政権の君主の王号。斉は今日の山東省に相当する。 次回に続く。
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