2023.11.8 諺集に見るわが人生(229)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「雑魚の魚交じり(ざこのととまじり)」つまらない小魚が、大きな魚の中に交じっていることから、能力や地位が低い者が場違いに交じっていることをいう。 小物が大物の仲間入りをしていること。
(注釈)「雑魚」とは、小さい魚、つまらない魚のこと。「魚(とと)」は、ここでは大きな魚の意。
(類義)ごまめの魚交じり。ちりめんじゃこも魚交じり。海老雑魚の魚交じり。海老の鯛交じり。
(例文)あの研究チームで彼がリーダーをつとめるなんて、雑魚の魚交じりもいいところだよ。
小学校の高学年のクラスではこういう現象がみられる。
「囁き千里(ささやきせんり)」内緒話は漏れやすく、すぐに遠くまで伝わってしまうということ。
小声でひそひそ話したことが、またたく間に遠く千里も離れた所にまで伝わるとの意から。
出典『淮南子』「耳に附すの言(耳に口寄せたひそひそ話)は、千里に聞こよゆ」とある。
(類義)囁き八町。こそこそ三里。口より出せば世間。壁に耳あり障子に目あり。内緒話は江戸まで聞こえる。
(例文)囁き声で話しても、囁き千里といい内緒話はすごいはやさで広まる。
SNSの世界内緒の話は日本中にまで広がるということなのか。
「坐して食らえば山も空し(ざしてくらえばやまもむなし)」怠け者を責めるときに使われる言葉で、ただ座って、何もしないで食っていたら、山ほどあるものでもなくなってしまう。 働かないで遊んで暮らせば、どんなに大きな財産があっても、遂には一銭も残らなくなるたとえ。 「居て食らえば山も空し」「居食いすれば山も空し」ともいう。
(例文)座して食らえば山も空しといってもこの年齢ではどこも雇ってくれないのが現実である。
働く場所がAIにとって代わる世の中だから。高齢者が貯蓄に走るのはこうした現状がある。 次回に続く。
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