2023.12.10 諺集に見るわが人生(237)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「三寒四温(さんかんしおん)」冬季に寒い日が3日ほど続くと、そのあと4日ほど温暖な日が続き、また寒くなるというように7日周期で寒暖が繰り返される現象。朝鮮半島や中国東北部に典型的に現れる現象で、日本でもややみられる。一般に寒い日は晴れで、暖かい日は天気が悪い。日本では本来は冬の気候の特徴として使われたが、最近では春先に使われることが多い。
手紙で使われることが多く「三寒四温の候、皆様いかがお過ごしでしょうか」などといった手紙の冒頭の挨拶として使われ、その他「三寒四温の季節~」「三寒四温のこの頃~」といった言い方もある。
今年は異常気象のため秋を飛ばして冬になった。朝起きるのが辛くなった。
「三顧(さんこ)」地位ある人や目上の人が、礼を尽くして頼み込むこと。また、目上の人がある人物を信任し、優遇すること。「三顧の礼」ともいう。
(故事)中国。蜀の劉備(りゅうび)が諸葛孔明(しょかつこうめい)を軍師として迎えるために、礼を厚くしてその庵(いおり)を三度も訪ねたという故事による。
(脚注)諸葛 亮(しょかつ りょう)は、中国後漢末期から三国時代の蜀漢の政治家・武将(軍師)。亮は諱(いみな:人名の一要素に対する中国などの東アジアの漢字圏における呼称)で字(あざな)は孔明(こうめい)。この頃、劉備が40代であったことに対して、諸葛亮は20代だった。中国では儒教の考えが浸透しており、上下関係(とりわけ年齢の上下)が厳しく守られている。劉備は、儒教の社会通念にとらわれない応対をしたことで、故事成語としても有名になった。
「三顧の礼」は、あくまでも目上の者が目下の者に対して働きかけることを表す言葉。目下の者が目上の者に対して使うと、失礼に当たる。
(対義語)言葉や態度など表面だけは丁寧に装い、内心では尊大な様子を表す「慇懃無礼」や、人を見下す様子・態度を表す「傲岸不遜」などがあげられる。 次回に続く。
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