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kiji


2023.12.21 諺集に見るわが人生(240)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「三十六計逃げるに如かず「三十六けいにげるにしかず)」計略には様々なものがあるが、困ったときは逃げるのが最良策であるということ。この言葉は、中国古代の兵法書『三十六計』に由来する。『三十六計』には、36種類の計略が記されており、その中には、敵を欺いたり、混乱させたりするための計略が多数含まれている。しかし、状況が不利になった場合には、あれこれと策を練るよりも逃げるべきであるということが、この言葉の意味。つまり、逃げることが最良の策である場合があるということ。
(故事)会の長官であった王敬則は、反乱 を起こして斉の都に攻めのぼったが、皇帝父 子が逃げ出そうとしているという情報が入っ た。これを聞いた敬則は、「檀公税の三十六 華 ぐるは是れ上計。汝が父子、ただ 応に急ぎむぐべきのみ(檀将軍の三十六計 のうちでも、逃亡するのが最上の策だったそ いだ。おまえたち父子は、さっさと逃げるが よい)」と言ったという。
(類語)「逃げるが勝ち」。戦わずに逃げるのは卑怯にも見えまるが、勝ち目がないときや、勝っても利益がない戦いは逃げた方が自分にとって得だという意味の言葉。
「逃げるが勝ち」の方がよく使われるようだ。

「山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)」体は小さくとも気性もしくは才能が鋭く優れている人の例えとなる言葉。
意志の強い者は侮れない、ということをあらわすこともある。
見た目で判断すると痛い目を見るぞという教訓的な用い方がされることもある。
見た目に反して、能力や実力に長けている人を賞賛する言葉となっている。
(類義語)山椒は小粒でも実は辛い/小粒の山椒/小人に鈍なし/小さくとも針は呑まれぬ/細くても針は呑めぬ/小敵と見て侮(あなど)るな
(対義語)大きい大根は辛くない/大男の見かけ倒し/独活(うど)の大木/大男総身に知恵が回りかね/大男の殿(しんがり)
(補説)山椒は「ミカン科の落葉低木で実が香辛料になる」「漢方薬や香辛料の一つ」、"小粒"は「粒の大きさが小さい」「体が小さい」「度量が小さい」、"辛い"は「舌や喉を刺激する味」「他人に冷酷」「苦しい」「困難」となり、山椒の実は小粒でもとても辛いので、それを小さな体の人にも当てはめたのが「山椒は小粒でもぴりりと辛い」。 次回に続く。







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