日常細事2022pre


kiji


2023.7.22 諺集に見るわが人生(202)

今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「沽券(こけん)に関わる」「沽券」とは、「品位や価値・値打ち」のことをいう。また、古くは「土地や財産・家屋などの売買成立証」の意味としても使われていた。現代においては、主に前者の「品位・価値」を表わす。また「関わる」とは、「ある事柄と関係がある。つながりがある」という意味。
そのため、「沽券に関わる」は、「人の品位や価値に関係する事柄」を表すときに使われる慣用句。「自分のプライドに関わること・差しさわりがあること」を表わす。
(語源)「沽券」は、江戸時代頃は土地や不動産の売買成立証であったため「売券」や「沽却状(こきゃくじょう)」ともよばれていた。その後「沽券」は「売値や価値」を意味する言葉として使われるようになり、時代とともに言葉の使い方も変化。現代では「人の品位や価値」を表す言葉として用いられている。
(例文)「私の沽券に関わることは、決してしません」自分自身のプライドに差し障りがあることや「立場的評価の下がるような行動はしない」と決意を表明するときに使う。

「糊口を凌ぐ(ここうをしのぐ)」どうにか暮らしを立てていくこと。貧しくても粥をすすってなんとか生活していけるということ。▷糊口=「糊」は粥のこと。粥は、コメや雑穀を水で煮ることで穀類が水を吸って量が増していく。使用する穀物の量は少なくても、水で膨れ上がることで食後の満足感を得ることができるうえに、少しずつ使うことで在庫を長くもたせることができるため、高い節約効果が生まれまる。
少しのコメしか買えない状態であっても、粥にすることでなんとか生き延びられることから、「粥=貧しい食事」というイメージが定着した。
(例文)この夏の台風被害によって農作物が壊滅状態となり、糊口にも窮する状態が続いている。 次回に続く。
  









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