日常細事2022pre


kiji


2023.9.10 諺集に見るわが人生(214)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「子は一世、夫婦は二世、主従は三世、他人は五世(こは いっせ、ふうふは にせ、しゅじゅうは さんぜ、たにんは ごせ)」親と子の関係は、最も大切なものだけれども、他人との関係も大切にしなさい、という教え。
人が、生きているということは、現在、過去、未来を通して、多くの因縁によっている、ということを 現わそうとした言葉。親と子の関係は、今、生きている現世という1つの強いつながりで結ばれている。 さらに、夫婦の関係は、現世で結ばれ、再び来世でも結ばれようとする二世のちぎりであり、 主人とそれに従う人の関係は、前世と現世と来世の3つのつながりによって結ばれ、そして、他人との関係は、 さらに多くの5つの世をつながりとして結ばれている、ということのようだが、難しい仏教の「因縁」という言葉を説明するために、 方便として考え出されたものであろう。
親子の関係は現世(げんせ=このよ)だけで終わりで、夫婦になるとその関係は二世(現世と来世または前世と現世)にまたがり、主従は三世(前世、現世、来世)他人なら五世にもわたるという意味で、自分の血縁には淡くし、あまり縁もない他人ほど手厚く、すなわち、他人との関係を大切にしなさいという教えということになる。
現世の縁から考えれば、最も縁の深い子供がこの世かぎりで、縁の浅いと思われる他人が最も因縁が深いことになっている。一説には、この諺(ことわざ)は武家時代にできたもので、主従の関係を最も重んじたためといわれている。
現代は子と夫婦で構成される家族が最も大切になっているようだ。

「子は鎹(かすがい)」子は鎹とは、子供は夫婦の仲を繋ぎ止めてくれるものだというたとえ。
(注釈)「鎹(かすがい)」とは、材木と材木とをつなぎとめるために打ち込む、 両端の曲がった大きな釘。
子は鎹のように夫婦の間を繋ぎ止めるだということ。
夫婦仲が悪くても、子どもがいれば簡単には別れられず、夫婦の縁を保ってくれる。 次回に続く。








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