日常細事2022pre


kiji


2023.9.22 諺集に見るわが人生(217)

今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「米を数えて炊ぐ(こめをかぞえてかしぐ) 」米粒を一つ一つ勘定して飯をたく意味から、つまらないことにいちいち細かく気を使う人をいい、また物惜しみすることにたとえる。
「炊ぐ」とはお米をたく「炊飯(すいはん)」でも使われる漢字で、音読みでは「スイ」。訓読みでは、たく、かしぐ、などと読んで、お米をたく、料理をする、といった意味の過去使われていた読み方。出典: 『荘子』庚桑楚
炊飯器で飯を炊く場合でも、その前作業として米を研ぐ(とぐ)を欠かすことはできない。研ぐとは、米などの表面についた汚れを落とすためこすって洗うことで入念な作業が必要である。もし「米を数えて研ぐ」ということわざを作るなら全く反対の意味の造語になるかも知れない。

「子養わんと欲すれど親待たず」親が元気なうちに孝行せよということ。親の面倒を見る年齢になって親孝行しようと思っても、親はそれを待ってくれず、この世を去ってしまうことから。
(出典)この前に「樹静ならんと欲すれど風止まず」とある(風樹之嘆)。
今の時代は高齢化が進み「老老介護」という社会的問題も日常化しており、人生100年も珍しくない。国は介護保険などで対応しているが、こうした高齢者にユートピアなど存在しないかも知れない。

「五里霧中(ごりむちゅう)」物事の事情がまったく把握できず、方針や見込みが立てれられないことを意味する。また、手探りで何かをすることのたとえ。由来は、五里四方に立ち込める深い霧という意味の「五里霧」から来ている。
(由来)中国後漢の張楷が道術によって五里四方にもおよぶ霧を起こし、姿をくらまし惑わという故事に由来する。また、「五里先まで霧の中に包まれている」という意味で、およそ20キロメートル四方を霧に包まれているというのが、本来の言葉の意味である。
(類義)「暗中模索(あんちゅうもさく)」暗闇の中で手探りをするような状況を表現しているため、出口が見えないけれども何とか試してみないといけない場面などで使うのが適している。主に、企画やプロジェクトなどの方針や方法を決める場合に使われることが多い。 次回に続く。








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