2023.9.7 諺集に見るわが人生(213)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「この親にしてこの子あり」「この親にしてこの子あり」優れた親があってこそ、優秀な子が生まれるという意味で使われる。また、子は親の性質を受け継ぐものだという場合にも性質を受け継ぐものだという場合にも使われる。
ただし、悪い親から悪い子が生まれるという意味でも使われることがある。
本来は「優秀な親から優秀な子」の意味だったが、誤用で「悪い親から悪い子」も意味するようになったといわれる。
(使用例)医者の子が医者になるケースは非常に多い。また、悪徳商人がPTA会長を務める中学校で、その息子がいじめの中心にいるのに学校側は何の手も打てないでいるようなケースも見られる。
「此の父有りて斯(ここ)に此の子有り(孔叢子)」賢明な父親からは立派な子が育つ。 子供がすぐれているのは父親が立派だからであること。また、子は親の資質を受け継ぐものだということ。
(故事)中国の戦国時代、斉の尹文子(いぶんし)が孔子の孫の思子(しし)に「自分の子が愚かなのは妻のせいだから追い出すのだ」と言った。そこで思子が「此の父有りて斯(ここ)に此の子有るは人道の常なり(立派な父から立派な子ができるのは道理だが、立派な父に愚かな子ができるのも天道の自然で、妻のせいではない)」と言って離別を思いとどまらせたという故事による。
DNAによる子孫への継承を思わせることわざだ。
「子はあるを嘆き、無きを嘆き」親にとって、子はあればあったで、そのためにわずらわされ心配事の種になるし、なければ無いで、子のない寂しさを嘆く種になること。
友人に子供のない夫婦がいるが、昔は悠々自適に生活に、羨ましく思ったが、この歳(85歳)になると後継者がいなのは寂しいものだ。今は音信不通である。 次回に続く。
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