2023.1.12 諺集に見るわが人生(151)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「空前絶後(くうぜんぜつご)」「それまでには例がなく、その後も例を見ない」という意味の 故事成語 。 現代的には「未だかつてなく、今後もまずありえない」という意味で使われることが多い。 「空前絶後」の「空前」は「前に 空 ( むな ) しく」でその前には例がないという意味、「絶後」は「後は絶えて」でその後も例を見ないという意味である(「絶対に後がない」という意味ではない)。ただし現代の日本ではこの成句を、「未曾有」「破天荒解」「前代未聞」などといった成語が表す「いまだかつてない」という意味をさらに強調して表現する際に使われることが多い(wikipedia)。
(出典)徽宗(きそう)が唐代の画家の呉道子(呉道玄)の絵画について言及したくだりで、「東晋の顧愷之(こがいし)の絵画はそれ以前には比べ得るものがなく、南朝梁の張僧繇(ちょうそうよう)の絵はそれ以後に比べ得るものがないというが、さて呉道子というはその二人の画才を兼ね備えたほど偉大な画家だ」と評した故事に基づく。
(例文)君の活躍は、空前絶後の偉業である。
かなり大げさな表現なので、余程うまく使わないと、人によっては「馬鹿にされた」といった誤解を招きかねない。
「空中楼閣」蜃気楼(しんきろう)のこと。転じて、根拠のないことがら。また、実際からかけ離れた空想的な物事。もとは、空中に現れた高殿の意。また、空中に築いた高殿の意。▽「楼閣」は高殿・高い建物。
蜃気楼とは何かというと、光の屈折によって物体が浮き上がったり逆さに見えたり、或いは遠くのものが近くに見える現象のこと。要するに、実際には見えなかったりする幻なので、それが転じて、根拠がない事や話などの喩えともなる。不確実なもの全般、根拠がない、怪しい、白昼夢、荒唐無稽、幻想等とも同じような意味合いで、実際に文章として使う場合は「空中楼閣を築く」「空中楼閣を夢見る」「空中楼閣に過ぎない」といった風になる(四字熟語のススメ)。
次回に続く。
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