2023.1.17 諺集に見るわが人生(152)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「苦髪楽爪(くがみらくづめ)」 苦労しているときは髪の伸びが早く,楽をしているときは爪の伸びが早いということ。「楽爪苦髪」地方によっては「苦爪楽髪」と真逆な四字熟語になっているのもあるという。
確かに自分の身に照らすと、楽をしているせいか、爪の伸びが早い。髪は薄くなり白髪が増えている。髪といえば、髭だがこれは直ぐ伸びる。毎日剃っても翌朝にはザラザラな感触がする。
「釘を刺す(くぎをさす)」トラブルが起きないよう相手に念を押すときに使用する言葉
(由来)日本の木造建築は、昔は釘を使わずに木材に切り込みを入れて組み合わせる工法であったが、江戸時代の中頃から、念のために釘を刺して木材を止めるようになった。そこから生まれた言葉。
今の大工仕事は殆ど釘打ち機を使って組み立てている。それでもなお、寺社の建築にはよい木材に切り込みを入れて組み立てる工法が引き継がれている。
社会人だった時、仕事の上で念押しで「相手に釘を刺しておいた」などという表現をした覚えがある。
「臭い物に蓋をする」都合の悪いことや、世間に知られたくない醜聞が、外部に漏れないように、一時しのぎの方法で隠すことのたとえ。 悪臭の漂うものに蓋をして、外気から遮断してしまえば、とりあえず嫌なにおいは鼻に付かない。 それに、一時の解決策にはなる。しかし、悪臭の元を絶たなければ 根本的な解決にはならない 。このことから転じて、根本的な原因を解決せずに、その場しのぎの状況をやり過ごすことや、人の目を誤魔化して安易に原因を隠すことを意味するようになった。『江戸いろはがるた』の『く』の一つ。
このことわざは誰でも知っているほど有名で、使われ方も多様だ。類義語で「お茶を濁す」があるが、そういう軽い表現として使う。
(例文)これからも政府や行政が臭い物に蓋をするやり方を続けていけば、日本に明るい未来はないだろう(故事ことわざ辞典)。 次回に続く。
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