日常細事2022pre


kiji


2023.1.21 諺集に見るわが人生(153)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「草木も眠る丑三つ時」夜が更けて、すっかり静かになった真夜中のこと。「丑三つ時」は、昔の時刻で牛の刻を四分した三番目の時刻のことで、現在の午前二時から二時半頃。人だけでなく、草木までも眠って静まりかえった真夜中の意から。この時間は昔から幽霊や鬼などの怪異が出るとされてきた時間。
子どもの頃、よく怪談話を聞いたが、必ず幽霊が出るのは丑三つ時で、真昼間に出るものではなかった。肝試しというのがあって、友達にお寺の子があり、夜中にお墓には火の玉が舞う。これは人の魂がこの世から去る印だ、皆で夜中にお墓に入って見に行こうと話になったが、とても怖くて、入り込む勇気は私には無かったと記憶している。実際誰も墓に入るものはなかった。
今では怖いものはそれほどないが、夜中に墓地を散歩するのはお断りだ。

「腐っても鯛」「腐っても味が変わらない」や「腐っても食べることができる」ということを例えているわけではない。 「腐っても鯛」は、「状態が落ちてさえ価値が失われないほど素晴らしい価値のもの」を表す言葉。 鯛が腐ってさえも他の魚より価値があることから、褒め言葉として使う。
最近のことだが、夕餉の膳に「エボダイの干物」が出た。私は昔から肉派で魚は嫌いだった。それが最近は何でも食べる。魚は小骨が面倒だが、指で選り分けて食べてみた。流石鯛の一族脂がのっていて旨かった。好き嫌いしなければ腹は満腹する。

「草の根を分けても捜す」あらゆる方法を尽くしてすみずみまで捜す。草を分けて捜す。
(出典)御伽草子・花世の姫(室町時代物語集所収)(室町末)「山々の木のもと、くさのねをわけて、いたらぬところもなくたづねたまへども」
(例文)①犯人を草の根を分けてさがす覚悟だ。➁どこへ隠しても、草の根を分けてさがし出すよ。 次回に続く。









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