2023.1.8 諺集に見るわが人生(150)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。今年も力の限りこのコラムに取り組んでいくつもりです。
「苦あれば楽あり」苦労の後には、必ず楽しいことがあるはずだということ。
人生は苦楽相伴うものだから、苦労ばかりは続かないし、楽しいことばかりが続くわけでもない。
怠けた人生を送れば後で苦労に見舞われるが、苦労をしていれば後で楽になれるという意味も含む。
このことわざには「類義語」多い。以下紹介する。
楽あれば苦あり、苦あれば楽あり/悲しみあれば喜びあり/楽は苦の種、苦は楽の種/楽する悪かろう苦をするよかろう/苦楽は相伴う/苦楽は生涯の道づれ/楽は一日、苦は一年/すべてのメダルには裏がある/上り坂あれば下り坂あり/一の裏は六/禍福は糾(あざな)える縄の如し/浮世の苦楽は壁一重/悲しみと喜びとは交互に相次ぐ。
人生長いとこうしたことわざが実感として良く分かる。実際の所モノづくりの人など長い時間をかけ、苦労してはじめて使えるモノができあがる。
「食い物と念仏は一口ずつ」食べ物は一口ずつでもみんなで分け合って食べたほうがよいということ。また、念仏は一人が一口ずつ唱えてもご利益があるということ。
「食い物」は「食べ物」ともいう。食べ物の怨みは大きいと言う。
・類義語 食べ物と念仏は一口ずつ 念仏と食物は一口が大事 後生と念仏一口が肝心
私も昔女房の分の大福を食ってしまった。そのことを根に持って未だに責められる。ホントに食い物の恨みは恐ろしい。
「喰うことは今日食い、言うことは明日言え」食べ物は早く食べたほうがおいしく味わえるが、ものを言うのはよく考えてからのほうが賢明だということ。
「言いたいことは明日言え」と切り離してひとつのことわざになっている。喧嘩をしたり腹を立てたりしたとき、思ったことをすぐ口に出してしまうと後悔をすることが多いから注意した方が良いということ。時間をおいてじっくり考えてから、翌日言ったほうが良いという教え。
確かに「売り言葉に買い言葉」というたとえにも じかいあるように、カッとなって、後で後悔した発言をしたことが、記憶に強く残っている。 次回に続く。
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