日常細事2022pre


kiji


2023.2.19 諺集に見るわが人生(161)

今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「蜘蛛(くも)の子を散らすよう」《蜘蛛の子の入っている袋を破ると、蜘蛛の子が四方八方に散るところから》大勢のものが散りぢりになって逃げていくことのたとえ。
たとえは悪いが、アメリカなどでよく起こる学校への銃撃事件では、銃撃の後生徒たちが校門から散り散りになって逃げてくる有様をテレビで放映している。多くの者が集まる場所でテロが起きるような時も同様で人々が逃げ惑う様子がYouTubeなどに拡散する。
(類語 )散り散りに逃げる、一斉に逃げる、四方八方に、てんでバラバラに逃走する、総崩れになる、一目散
意味 はいづれも、大勢のものがばらばらになって逃げていくことのたとえ。

「雲を霞」一目散に走って行方をくらますさま。
▼本来は「雲霞と逃げる」と使われたが、「雲」の語尾が助詞の「を」と聞き取れるところから「雲を霞」になったという説がある。
雲とは空気中の水分が凝結して、微細な水滴や氷晶の群れとなり、空中に浮かんでいるもの。高度や形状によって種類を分ける。
「確かでない形・行動・所在などのたとえ」に使われる。
霞とは空気中に浮かんでいるさまざまな細かい粒子のため、遠くがはっきり見えない現象。また、霧や煙が薄い帯のように見える現象。「―がたなびく」
平安時代ごろから春のは霞、秋のは霧と区別されるようになった。

「雲を掴む」物事があまりにも不明瞭で、はっきりしていないさまを意味する表現。「雲を掴むような話」などのように用いる。「
前項で雲の物理的有様を説明したが、ここではその雲を掴むのだから「ぼんやりとした、漠然とした、掴むことできないもの」といった意味に使われる。未来は絶対こうなるというような話はまさに「雲を掴む」ような話である。 次回に続く。







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