2023.2.8 諺集に見るわが人生(158)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「轡(くつわ)の音にも目を覚ます」ちょとしたことにも敏感に反応する様子。転じて、職業柄身についた感覚や習性のたとえ、武士が常に油断せず、轡の小さな音でも目を覚ましたことから。▷轡=馬の口にくわえさせ、手綱を付ける鉄の輪。
私の場合は油断しているとかしていないからではなく、単に眠りが浅くて小さな物音にも眼が覚める。しかし、年中眠い。
「苦肉の策」敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀 (はかりごと) 。
(語源)三国志演義でも使われている「苦肉計」。「苦肉計」は自軍が劣勢のときに使う「敗戦の計(はいせんのけい)」のひとつで、「人は自分のことを故意に傷つけない」という心理を使い、あえて自分や身内を傷つけて相手を騙す術策。
(使用例)お金がなくて食べるものにも困っているという状況で、両親の形見を売ってお金にするなど、非常に困っている状況を抜け出すために考え出された苦し紛れの手段や策略を言い表す言葉。
会社が傾いた時などに打つ手の一つだが、失敗に終わることが多い。実際このコロナ禍にあって、経営が苦しくなった中小企業を助けようと、政府も苦肉の策と言えるような施策を打つが成功例は少なく、倒産する企業は増大している。
「国大なりと雖も戦いを好めば必ず亡ぶ」強大な国でも、平和を求めず戦争ばかりしていると、いつかは滅亡するということ。
(出典『司馬法』)「国大なりと雖も、戦いを好めば必ず亡び、天下安しと雖も、戦いを忘するれば必ず危うし(天下太平であっても、戦いを忘れ、軍備をおろそかにすれば香必ず侵略を受けて危険である)」とある。
丁度ロシアのウクライナ侵攻から1年経つ。ロシア国内は大分疲弊しているようだ。内部崩壊が噂されている。学者の言を待つまでもなく、このことわざのような事態が生じる事だろう。 次回に続く。
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