日常細事2022pre


kiji


2023.3.11  諺集に見るわが人生(166)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「君子に三楽あり」君子が楽しみとする3つのこと。父母と兄弟が健在なこと、世の中のだれに対しても恥じることのないこと、天下の英才を教育することの三つをいう。
原文:孟子曰、
君子有三樂,而王天下不與存焉。
父母俱存,兄弟無故,一樂也。
仰不愧於天,俯不怍於人,二樂也。
得天下英才而教育之,三樂也。
君子有三樂、而王天下不與存焉。
孟子曰はく、
「君子(くんし)に三楽(さんらく)あり、而(しか)して天下に王たるは、与(あずか)り存(そん)せず。
父母倶(とも)に存し、兄弟故(こと)なきは、一楽なり。
仰(あお)いで天に愧(は)ぢず、俯(ふ)して人に怍(は)ぢざるは、二楽なり。
天下の英才を得て、之を教育するは、三楽なり。
君子に三楽有り、而(しか)して天下に王たるは、与(あずか)り存(そん)せず。」と。
君子たるには最初の両親が健在であることは運に左右される。

「君子は豹変(ひょうへん)す」徳の高い立派な人物は、過ちに気づけば即座にそれを改め正しい道に戻るものだということ。また、状況によって態度や考えを急に変えるものだというたとえ。
「君子」とは、学識・人格ともに優れた立派な人のこと。
豹の毛が季節によって抜け変わり、斑紋がはっきりと目立つことから転じて、態度ががらりと変わることを「豹変する」という。
本来は、過ちを直ちに改めるの意味で使われていたが、現在では、自分の都合により態度を一変させるといった、悪いほうに変わる意味で使われることが多くなった。
『易経・革卦』に「君子豹変す、小人は面を革む(君子が過ちを改めることは、豹の模様のようにはっきりしている。しかし小人はただ外面を改めるだけである)」とある。
人と人との関係は往々にしてちょっとしたことでがらりと変わる。それがきっかけで疎遠となるのは小人であるからだ。 次回に続く。
 








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