日常細事2022pre


kiji


2023.3.16  諺集に見るわが人生(167)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「君子は和して同ぜず小人は同じて和せず」他者と違う意見でも、人と仲の良い状態を確保できる、君子。
他者と違う意見だと嫌われるのではないかと不安になってしまい、すぐ同意をしてしまう。けれど、結局は友達と仲の良い状態を保てない、小人。
(原文)子曰、「君子和而不同。小人同而不和」(論語)
私は付き合いは少ないが、信頼する友人には変わらぬ友情を持ち続けている。しかし、この年齢になるとそうした大事な友人が櫛の歯が抜けるようにこの世を去ったしまうのが寂しい。
「軍は和にあって衆にあらず」戦いは兵の数が多いから勝つというものではなく、全軍の心が一つになっていることが大切なこと。「和」人の和。
(原文)「孟子」にある「天の時(日時・方角などの吉凶や天候などの自然現象)は地の利(地勢が有利なこと)に如かず、地の利は人の和(民心の和)に如かず」をふまえた言葉。
今回のWBC日本代表の活躍ぶりは日本中に喚起の渦を巻き起こした。テレビの視聴率はすべて40%を超える異常な高さを示した。このチームの凄さはMLBでも非常に活躍している一次リーグMVPの大谷選手を筆頭に個性豊かな粒ぞろいの選手で構成されている。これは栗山監督の作り上げた傑作である。今回チームで異色の光を放ったヌートバー選手はカージナルスバリバリの現役で、日本人の母親を持つことから栗山監督自らが現地に赴き獲得した選手である。すでに彼の活躍は多くの人が視た。彼の全力プレーと言葉の分からない中にあって、選手を鼓舞する声出しでも大きな役割を果たした。まさに侍魂の発露である。このチームには育成上りの甲斐選手を含め4人が選ばれており、適時に活躍する姿を見せている。ダルビッシュ有投手はこのチームを引っ張る中心人物である。これからの出番に期待する。以上誰もがまとまった「人の和」を示す軍団である。 次回に続く。

 








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