2023.3.18 諺集に見るわが人生(168)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「軍門に降る(下る)」戦争に負け、降参する。また、競争や試合などに負ける。
(由来)「軍門」は、陣営の入り口のこと。投降して敵の軍門に入るという意から。
今回のWBCは準々決勝のイタリア戦まで、すべての対戦チームが日本の「軍門に降る」ことになった。あと2勝すればすべての対戦相手が日本の「軍門に降り」優勝を手にすることができる。といったように表現できる。ソフトバンク応援歌「いざゆけ若鷹軍団」には、チームを軍と表現しているから間違いではないだろう。しかし、戦争ということになると、日本には軍隊がない。
「群雄割拠(ぐんゆうかっきょ)」「多くの英雄たちがある地で対立しあうこと」という意味に、単に対立するだけでなくさらに「覇権を争っている」という状態が含まれることもある。
(説明)「群雄割拠」は、元々は戦国時代の混沌とした社会を象徴する言葉だった。王様や幕府、または政府など明確な統治している役割がいない状態で、だから「我こそは全国統一する」と地元の権力者や武将などが隣や近隣の敵地を奪取しようと対立が全国各地で起こった。具体的には、織田信長・武田信玄・上杉謙信・豊臣秀吉・徳川家康などが有名な戦国時代の武将として割拠していた。そこから、現在は、圧倒的な存在がない業界やスポーツ等々で喩えとして「群雄割拠」が用いられる。例えば、野球やサッカーの優勝チームを予想する際に、良く言えばどのチームも優れているが、悪く言えば他を圧倒する優勝候補となるチームが無い場合は「群雄割拠」となる。新しい時代が始まる前の転換期的な雰囲気を漂わせる。"群雄"は「大勢の英雄」「群豪」、"割拠"は「勢力を張る」「自らの領地から勢力をふるう」こと(bing.com)。 次回は「か」行の「け」から始まる。
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