日常細事2022pre


kiji


2023.3.23 諺集に見るわが人生(169)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「鯨飲馬食」げいいん-ばしょく
むやみにたくさん飲み食いすること。また、一度にたくさんのものを飲み食いすること。鯨のようにたくさんの酒や水を飲み、馬のように多く食べる意から。
出典『史記しき』范雎伝(はんしょでん)杜甫(とほ)がつくった漢詩「飲中八仙歌」(いんちゅうはっせんか)からの引用といわれている。
「飲中八仙歌」では、8人の酒豪が登場する。そのうちのひとり、李適之(り てきし)の飲みっぷりを杜甫は「飲むこと長鯨の百川を吸うが如し」=「鯨が100本の川を飲み干しているようだ」とたと鯨飲馬食えた。
「鯨」は海に生息する巨大な哺乳類で、エサとなるプランクトンは小さいために、膨大な量が必要になる。そのために、海水と共にプランクトンを一気に飲み込んで摂取する。
実際に海水はその後排出されるのだが、この様子が「大量に飲むこと」にたとえられている。
「馬」も1日にたくさんのエサが必要なことから、「大量に食べること」にたとえられていまる。
昨日侍ジャパンがアメリカを3対2で下し、世界一に輝いた。花見をしながら応援していた人たちは「花より団子」ではないが「鯨飲馬食」して大騒ぎして勝利の喜びを分かちあった。

「形影相同じ(けいえいあいおなじ)」形と影はぴったり同じ。心が正しければ、行ないも正しいというたとえ。形が曲がっていれば影も曲がる。
(出典)『列子』「説符」形枉(ま)がれば則(すなわ)ち影曲がり、形直(なお)ければ則ち影正し(物の形体が曲がっていると影も曲がって映るし物の形体がまっすぐな場合には影も正しく本来の姿に映る)とある。
人の心は形が見えない。従ってこのことわざのように影があるか見分けることは難しい
。物の形体のように影が見えるようになれればよいのだが。 次回に続く。


 








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