日常細事2022pre


kiji


2023.3.26 諺集に見るわが人生(170)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「軽挙妄動 (ケイキョモウドウ)」 軽はずみに何も考えずに行動すること。是非の分別もなく、軽はずみに動くこと。▽「軽挙」は深く考えずに行動すること。「妄動」は分別なくみだりに行動すること。
両方の熟語の意味から、軽挙妄動は軽はずみで分別のない行動を意味する。単に何も考えていないのではなく、思慮のなさから一般的によくないとされる行動に出てしまったときに使われることが多い。
(類義)「軽慮浅謀(ケイリョセンボウ)」目先のことにとらわれた浅はかで考えなしの計画や作戦という意味。「軽慮」という言葉が浅はかな考えという意味をさし、「浅謀」という言葉が考えの浅い作戦や計画という意味を指す。これらの2つの単語が組み合わさって、「軽慮浅謀」という1つの四字熟語として使われる。
「短慮軽率(タンリョケイソツ)」考えが浅はかで行動が軽はずみという意味。「短慮軽率」という四字熟語は、「短慮」という言葉と「軽率」という言葉の二つに分けられます。「短慮」とは、思慮が足りないという意味を指し、「軽率」とは、物事を深く考えずに軽々しく行動にうつすという意味を指す。
人はとっさの場合、状況判断を誤り、軽はずみな行動をとることはよくある。それを指して「軽挙妄動」というのだろう。

「敬して遠ざける」敬(うやま)っているが、むやみに親しくしないこと。転じて、うわべは尊敬するようなふりをして、内心では疎(うと)んじること。鬼神を敬って、軽々しく近づかない意から「敬遠」ともいう。
(出典)「論語」「樊遅(はんち)、知を問う。子曰く、民の義を務め、鬼神を敬して遠ざく、知と謂うべし」=弟子(でし)が「知」とは何かについて尋ねると、先生が「人民に対して人間としての義務を果たす大切さを教え、鬼神(祖先・神霊)を尊敬しながら、遠ざけておくようにするのが知と言えるだろう。」と答えた。口語的にいえば、「人々に人間としての義務を果たすこと、祭祀(さいし=神々や祖先などをまつること)はほどほどにしておくことの大切さを教えるのが「知」の一例です。」という意味であり、ここからこのことわざが生まれた。
「敬遠」といえば良く分かる。 次回に続く。

 








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