日常細事2022pre


kiji


2023.3.30 諺集に見るわが人生(171)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「敬士は遭い易く人師は遭い難し」経典を教えてくれる師は出会いやすいが、人道を教えてくれる師と出会うのは難しい。
原文「経師易遇、人師難遇(資治通鑑:しじつがん)▷経師=儒教の経典の経書を講釈する師匠。
私は今回のWBC優勝の立役者は栗山監督だと思う。それはその人柄にある。野球界では珍しい教員資格を持っており、自分では先生になろうと思っていたそうだ。それが何故かプロ野球の選手になってしまった。きっと凄い苦労をしたことだろう。それが人物を大きくし、現役引退後10数年を経過し、侍ジャパンの監督に指名された。その後の活躍ぶりはテレビなどで取り上げられた通りである。ひたすら選手を信じ面と面と向かい合って話し合い選手の信頼を勝ち取って試合に臨ませた。選手ひとりがベストをつくすことができた。栗山監督は選手に人道を教えた稀有の監督である。
きっと3年後にはどこかの学校で生徒を教えていることであろう。そうした監督に巡り合える生徒は本当に幸せだ。

「芸術は長く人生は短し」芸術家の生命は短いが,芸術作品は作者の死後も永遠に残る,の意で使われる。
(出典)古代のギリシャの医者であったヒポクラテスが、残した言葉から変化して伝わってきたことわざと言われています。 そのヒポクラテスの言った言葉は、 「医術を学ぶには長い月日を必要とするが、人生は短いので怠らず励むべきだ」 というものでした。 この言葉が、 「芸術家の命はとても短いが、その作者が残した作品は長きに渡り後世に残っていく」 という言葉になっていったようです。 モーツアルトは35歳、ゴッホ37歳など早世したが、不朽の名作を今に残している。3月28日には世界的作曲家坂本龍一氏が死去した。享年71歳。彼のモットーがこのことわざだった。死後に高い評価を得て現存しているものも多いのも芸術作品の側面である。 次回に続く。

 








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