日常細事2022pre


kiji


2023.3.8  諺集に見るわが人生(165)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「く」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「君子危うきに近寄らず」教養があり徳がある者は、自分の行動を慎むものだから、危険なところには近づかないということ。
「君子」とは、学識・人格ともに優れ、徳のある人のこと。
(出典)『春秋公羊伝』には「君子不近刑人」とあり、これが元になっているという説がある。
君子と思われる人でも冒険心が強い人は平気で危険なところに行き、無茶してけがすることがある。サーファーとかロッククライミングは危険でけが人がよく出る。きっとアドレナリンがでるのが、危険を恐れなくするのだろう。
(対義)虎穴に入らずんば虎子を得ず

 「群して党せず」群れをなすが徒党を組むことはしないということ。「群」の原義は羊が群れをなすことを表わしている。羊の群れはおおよそ自由で無秩序に見えるが、羊飼いを中心に一定の秩序が保たれている。こういう自由で且つ秩序ある集団をつくるのが君子だということ。
(出典)群而不党「孔子が君子の態度について述べたこと」「君子は矜(きょう)にして争わず(君子は厳正な態度をとるがむやみに争うことはなしい)群して党せず」とあえる。今の政治家に熟読してもらいたいフレーズだ。

 「君子に三戒あり」 (論語)人格者が自ら慎む三つのこと。 青年期の色欲、壮年期の争いごと、老年期の強欲をいう。若いときは血気がまだ落ち着かないから、戒めは女色にある。 壮年になると血気が今や盛んだから、戒(いましめ)は争いになる、老年になると血気はもう衰えるから、戒めは欲にある。ここでいう老年とは60歳ぐらいのことだろう。80歳を超えるとその欲も失せ、戒めは長生きしたい欲などをあげてみたい。またはその反対でお迎えがくるのを待つことを戒めているのか。 次回に続く。
 








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