日常細事2022pre


kiji


2023.4.11 諺集に見るわが人生(174)

今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」えんじょうしから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「鶏鳴狗盗(けいめいくとう)」鶏の鳴き声の真似や犬のような盗みで人を騙したり卑しい行為をする人のたとえ。また、つまらない技能や下らない芸でも、時には役立つことがあるという意味もある。
▽鶏鳴=鶏の鳴き真似をすること。狗盗=犬のようにこそこそとわずかばかりの物をぬすむこと。
(由来)「中国戦国時代斉の孟嘗君(もうしょうくん)が秦に捕えられたとき、犬の真似をして盗みをするのが得意な家臣に白狐の皮ごろもを盗ませて秦王の愛妾に献上し、その口添えで釈放された。夜中に国境の函谷関まで来たが、関所の門は一番鶏が鳴くまで開けないことになっていたにで、今度は鶏の鳴き真似のうまい家臣に一声鳴かせると、それにつられて本物の鶏まで鳴き出したので、門が開かれ脱出に成功したという」故事から。
芸は身を助くといったところか。あまり聞かない四字熟語で変換に苦しんだが、内容は味があるので取り上げてみた。

「桂林の一枝、昆山の片玉」(けいりんのいっし、こんざんのへんぎょく) 
非常にすぐれていて、高潔な人のこと。または、貴重な人材や出来事。または、自身の出世を謙遜して言う言葉。
桂の木の林の中にある枝の一本という意味から。崑崙山は名玉の産地である。
日本では上級公務員試験に合格したところだろう。
少しばかりの出世のたとえ。
人格高潔なことを意味することもある。
桂とは日本のカツラではなく、クスノキ科の肉桂(ニツケイ)などをさす。
(出典) 『晋書』中国の晋の時代に、武帝が地方の長官に任命された郤詵(げきしん)に感想を尋ね、郤詵がそれに答え「私の役職は桂の中の一本の枝、山の一つの玉のようなものです。多くの官職の末席を得たにすぎません」と答えたとい故事から。
(注)ただ、現在では、こんなもんじゃ終わらないぞ!的な意味でも使われる。まあどこの国でも官僚は野心を抱いているのだろう。 次回に続く。







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