日常細事2022pre


kiji


2023.4.7 諺集に見るわが人生(173)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「軽佻浮薄(けいちょうふはく)」言動が軽々しく浮わついているさま。「軽佻」は、言動が軽々しいこと。「浮薄」は、あさはかなことの意味。同じような意味の語を重ねて強調したもの。
(出典)西国立志編一三「蓋しただ外面を飾り、言色を好(よく)するを務(つとめ)とするは、軽佻浮薄(けいテウふはく)にして賤しむべし」
(類義語)軽佻浮華(けいちょうふか)、軽率短慮(けいそつたんりょ)、軽佻佞巧(けいちょうねいこう)、鼻先思案(はなさきじあん)、喉元思案(のどもとじあん)など
(例文)思い返してみれば、若い頃は結構「軽佻浮薄」な行動をしていたものだ。

「敬天愛人(けいてんあいじん)」天を敬い人を愛すること。「敬天」は天をおそれ敬うこと。
西郷の座右の銘として知られる。 「道は天地自然のものにして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。 天は人も我も同一に愛し給う故、我を愛する心を以て人を愛する也」(南洲翁遺訓)が、その意味とされる。
(出典)これは西郷が言い出した言葉ではなく、他の人の言葉を借りてきたものである。では、誰の言葉からかということになると、最初に提唱したのは中村敬宇(中村正直)である。それは敬宇の学んだ中国や日本の儒学在来の敬天思想が、新しくキリスト教の「愛神」の思想に接触して、これを摂取し、深く感化されて「敬天愛人」へと結実したものと考えられる。

「桂馬の高上がり」将棋の駒(こま)の桂馬は他の駒と違って、盤の目を一つ飛び越えて斜め前に進むことができるが、前後や左右には動けないことから。
人は実力不相応な地位に上がると、思わぬ失敗を招くというたとえ。
(類義)桂馬の高飛び歩の餌食ともいう。桂馬はむやみに進み過ぎると、自分より弱い歩に取られてしまうことから。身の程知らず。人は失敗を重ねて自分の実力をしることになる。 次回に続く。







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