日常細事2022pre


kiji


2023.5.18 諺集に見るわが人生(184)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「け」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「犬馬の養い」《「論語」為政から》犬や馬にえさを与えるのと同じように、父母を養うのに、ただ衣食を与えるだけで敬意が伴わないこと。
(出典)弟子との子游(しゆう:孔門十哲のひとり)の問いに対する孔子の言葉として「今の孝は、是れ能く養うを謂う。犬馬に至るまで、皆能く養うあり、敬せずんば何を以って別たんや(現在の孝行とは、衣服や食物など生活に必要なものを親に与えておくことをいうようだ。しかし、これでは、犬や馬を飼うのと同じである。親を敬う気持ちが欠けていては、どこの人と動物との養い方の違いがあるのか)」とある。
現代では親の脛を齧るだけ齧って、家庭を持てば別居し、ろくに顔をみせない。飼い犬に向ける愛情の方が親より上というのが現状だろう。

「権謀術数(けんぼうじゅっすう)」主に社会や組織などの集団において物事を利己的な方向へ導き、自身の地位や評価等を高めるために取られる手段や策略であり、それらが用いられるさまを表す総称。「権」は権力、「謀」は謀略。「術」は技法、「数」は計算を意味するとされ、初出は中国宋代の儒学者・朱子(朱熹)の『大学章句序』。
現代においては多くの場合、集団において個人が負う役務そのものによってではなく、「それ以外の手段」によって集団内の地位・評価を高めようとする行為を特に指して言う。例えば、組織内において自身の発言力を高めるために対立する個人を組織から排除しようとしたり、あるいは自身の功績を実際以上に大きく見せるべく印象を操作するなどの場合がそれに当たる。
ライバルとしのぎをけずるビジネスマンの処世術としては有効であるともされる。
権謀術数を用いる者は愛嬌・相鎚・大げさな身振り手振り・はっきりとした口調・笑顔等を駆使し、好印象や強い印象・信頼を相手に刻もうとする。
よい印象が話し手に付加されることで、聞き手はその内容を真に受けやすくなる。こうなると、話し手は利己的な情報を聞き手に受け入れさせることが容易になり、話し手に都合のよい行動へと誘導されることになるとされる(wikipedia)。  次回に続く。








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