日常細事2022pre


kiji


2023.6.21 諺集に見るわが人生(194)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「後生畏るべし(ごしょうおそるべし)」若い人にはさまざまな可能性があるので、侮ってはならず、むしろ恐れるべきであるということである。この言葉は、一生懸命学問に励んだら、その進歩には目を見張るものがある、という意味でも使われる。▷後生=あとから生まれた者。後輩。
(出典)孔子の言葉として「後生畏るべし。焉(いずく)んぞ来者(らいしゃ))の今に如(し)からずを知らんや」とある。
大谷翔平を見よ!あの若さで世界をあっと言わせる仕事をやってのけている。

「浩然の気(こうぜんのき)」何物にも束縛されない豊かでのびのびとした心。天地の間にみなぎっている。生命や活力のみなもととなる気の意から。「浩然の気を養う」という言い方で用いる。▷浩然=水が豊かに流れる様子。また、心などが広くゆったりしている様子。
(出典)「敢問、夫子惡乎長。曰、我知言。我善養吾浩然之氣」
敢(あ)えて問(と)う、夫(ふう)子(し)悪(いず)くにか長(ちょう)ぜる、と。曰(いわ)く、我(わ)れ言(げん)を知(し)る。我(われ)善(よ)く吾(わ)が浩然(こうぜん)の気(き)を養(しなう)と。▷夫子 … 先生を呼ぶ尊称。▷悪乎長 … どの点でまさっているか。▷知言 … 他人の言葉の真意を理解する。▷浩然之気 … 天地の間に充満している非常に大きく強い気。
中国、戦国時代の儒者である孟子(もうし)が説いたもので、『孟子』の「公孫丑(こうそんちゅう)」上篇(へん)にみえる。気とは、もと人間のもつ生命力、あるいは生理作用をおこすエネルギーのようなものを意味するが、孟子はこれに道徳的能力をみいだした。仁義(じんぎ)に代表される徳目は人間の内部に根源的に備わっているものとし、それが生命力によって拡大されることを「浩然の気」と表現したのである。
(例文)若い頃は浩然之気を持ち合わせていたが、段々と何かに歯向かうのは面倒なだけで碌な事がないと分かってしまうと、大人しく静かに生きる方を選択してしまう。 次回に続く。
  









この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.