日常細事2022pre


kiji


2023.6.29 諺集に見るわが人生(196)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「か行」の「こ」から始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「郷に入りては郷に従え(ごうにいりてはごうにしたがえ)」
自分が訪れた土地や環境に適応し、その地域の風習や慣習に従うべきであるという教えである。この言葉は、人々が新しい場所や異文化に触れる際に、柔軟な態度で受け入れることの重要性を示している。また、異なる文化や価値観を尊重し、互いに理解し合うことが円滑なコミュニケーションや協力関係の構築に繋がるという意味も含まれている。
(由来)「郷」とは、村里の意味。『童子教』の「郷に入りては而ち郷に随い、俗に入りては而ち俗に随う」から。
生活の場を変える時などに、移転先の風土習慣に慣れるということは、例えば関東と関西などを比べても、そう簡単なことではない。

「公は明を生ず(こうはめいをしょうず)」心が公平だと判断も正確で、物事の道理を見通す力を持つに至るということ。
(補説)荀子が君子の謹むべきものを六項目挙げたうちの最初の項目で、出典では、このあとに「偏(かたよ)りは闇を生じ、端愨(たんかく)は通を生じ、詐偽(さい)は塞(そく)を生じ、誠信は神を生じ、夸誕(かたん)は惑を生ず「狭く偏(かたよ)って闇愚(あんぐ)が生じ、正直であると物事がとどこおりなく通じ、いつわりの行為は行きづまりが生じ、誠の心で当ると知恵が生じ、みだりに大声を吐いて人をだませば疑惑が生じる」と続く。
(例文)公は明を生ずといわれるので、差別や偏見をなくし正しく世の中を見る。

「弘法にも筆の誤り」書に優れている弘法大師であっても字を間違えることもあるということから、たとえその道の名人と呼ばれるような人間であっても、失敗をすることはあるという意味。
(類義語)「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」 次回に続く。
  









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