日常細事2022pre


kiji


2024.10.10 諺集に見るわが人生(307)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「せ」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「井蛙は以って海を語る可からず(せいあはもってうみをかたるべからず)」見識が狭い人に広い世界の道理を説いても無駄であることを意味している。このことわざは、井戸の中でしか生活したことがないカエルが、広大な海のことを理解できないことに例えている。
(出典)『荘子』秋水「北海若曰、井鼃不可以語於海者、拘於虚也」北海(ほっかい)若(じゃく)曰(いわく)、井(せい)蛙(あ)には以(もって)海を語る可からざるは、虚に拘わればなり。
(関連語)井の中の蛙/井底の蛙/井蛙/坎井之蛙
(例文)井蛙は以て海を語るべからずというから、世間に出ていろんな人と触れ合い学ぶべきだ。

 「生ある者は死あり」生きている者には必ず死ぬ瞬間が来る。命は永遠ではない。
(出典)「揚氏法言」生有るものは必ず死有り、始め有れば必ず終わり有るは、自然の道なり。
(類義語)•盛者必衰•生者必滅
(例文)生ある者は死ありといわれるので覚悟はしていたが、身近な人の死はつらい。

 「青雲の志」青春期における立身出世や功名心のような意味のほかに、徳を磨いて、立派な人物になろうとする心。また、功名を立て立身出世をしようとする心。▽「青雲」は雲の上の青い空を意味し、高位・高官、立身出世のことをいう。
(出典)王勃(おうぼつ)「滕王閣序とうおうかくのじょ」窮しては亘(まさ)に益(ますます)堅からんとして、青雲の志を墜(おと)さず。
(類義語)•鴻鵠の志•風雲の志•凌雲の志
(例文)父は会社を大きくするために青雲の志を持ち続けている。

 「青雲の交わり」立身出世の志をいだいた者同士の交わり。高い地位を目ざして同時に任官した縁による交わり。
(出典)「書言故事」江淹(こうえん)曰く、袁叔明(えんしゅくめい)と余(われ)と青雲の交わり有り、直(ただ)に杯酒を銜(ふく)むのみに非ず。
(類義語)•鴻鵠の志•風雲の志•凌雲の志
(例文)青雲の交わりをもった彼とは、今でも激励し合う仲だ。 次回に続く。



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