2024.11.14 諺集に見るわが人生(315)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「せ」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「背に腹は代えられぬ]「差し迫った状況を回避するために、やむなく物事を選択する」という意味。 この他にも、「大きな犠牲を避けるために、多少の犠牲を仕方なく受け入れる」「大切なものを守るために覚悟をする」という意味でも使われる。
(注釈)背中は背骨や肋骨で守られているため、少しの傷くらいであれば生命に影響はないが、守るものがなく五臓六腑がおさまっている腹は、傷つけられれば生命に関わることから、大切なこと(腹)のためには多少の損害 (背中への傷)はやむを得ないことをいう。
「背」を他者、「腹」を自分自身に見立てて、切羽詰った状況では他を省みる暇などないという意味でも用いられる。
(例文)・背に腹は代えられない状況だから、君たちの相手をしている余裕はない。
(類義語)・仕方ない・やむを得ない・泣く泣く・涙を飲む・不承不承(ふしょうぶしょう)・時のようには鼻をも削ぐ
私のように長く生きていると、このことわざのような場面以遭遇することは多くあった。
「狭き門より入れ」狭き門より入れとは、事をなすときに、簡単な方法を選ぶより困難な道を選ぶほうが、自分を鍛えるために役立つという教え。
(由来)「狭き門」は、キリスト教で天国に至ることが困難であることをたとえた言葉。
転じて、入学試験や就職試験など、、競争相手が多くて突破するのがむずかしいことのたとえ。
『新約聖書』マタイ伝第7章に 「狭き門より入れ。滅びに至る門は大きくその路は広く、これより入る者多し。いのちに至る門は狭く、その路は細く、これを見出す者なし」とある。
(例文)挑戦してみることに賛成する。狭き門より入れだ。
私は勉強嫌いだったから、狭き門には入れなかった。 次回に続く。
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