日常細事2022pre


kiji


2024.11.21 諺集に見るわが人生(317)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「せ」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「千古不易(せんこふえき)」遠い昔からずっと変わらないこと。永久に不変であること。
注記「千古」は、遠い昔。また、長い年月のこと。永久、永遠。「不易」は、変化しないこと。「千古せんこ、易かわらず」と読み下す。命や天候など、時間とともに移りゆくものに対して使われることはない。
(類義語)万古不易、永久不変、不朽不滅など
(例文)変化の多い時代だけれど、だからこそ千古不易というものを大切していきたいと思っている。

 「千載一遇(せんさいいちぐう)」滅多に訪れそうもないよい機会。二度と来ないかもしれないほど恵まれた状態。▽「載」は「年」に同じ。「一遇」は一度出会う。「遇」は思いがけず出くわす。千年に一度偶然訪れるくらいの機会という意味。
(語源)「三国志」の名臣 (立派な家臣)20人の生き方を讃えた 「三国名臣序賛」という書物に記載されている。
「千載の一遇は、賢智の嘉會なり」万年に一度しかこの世に生まれることができないのは、人間だれしも持つ決まりである。千年に一度でも、聖人・賢人に巡り合えるなら、それは幸せな出会いである。その相手に会えた場合には喜びにあふれ、会えない場合には悲嘆にくれるのである。「遇」を「偶」や「隅」と間違えて書かないように。
(例文)待ちに待った千載一遇のチャンス到来だ!

 「前車の轍を踏む(ぜんしゃのてつをふむ)」これは転倒した車の轍を後の車が踏んで同じように転倒することを表した言い回し。転じて「前の人と同じ失敗を繰り返す」という意味で使われる。単体で「轍」を使う場合は「わだち」、「轍を踏む」といった言い回しの中では「てつ」と読まれることが多い。
(由来)もともとは「前車の覆(くつがえ)るは後車の戒め」という故事成語に由来する。転倒した車の跡は避けよ、つまり、前の人の失敗を繰り返すなという戒めをいう言葉で、よい手本を見習いたい場合には用いない。
(例文)前任者の轍を踏まないように注意する
次回に続く。



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