2024.12.19 諺集に見るわが人生(323)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「せ」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「善敗己に由る」成功と失敗は己による。事の成否は自分の責任であることを言った言葉。
(出典)八重樫のHPより『春秋左氏傳』僖公二十年。
君子曰
君子曰く、
君子が言いました
隋之見伐、
隋(ズイ)の伐(う)た見(る)るや、
隋が伐たれたのは
不量力也。
力を量(はか)らざればなり。
自分の力を考えなかったからである。
量力而動、
力を量りて動けば、
自分の力を考えて行動すれば
其過鮮矣。
其の過ちは鮮(すく)なし。
過ちはすくなかっただろう。
善敗由己、而人由乎哉。
善敗は己に由る、人に由らんや。
成功と失敗は己によるのであり、人によるのではない。
(例文)人生は善敗己に由るというように自己責任で、誰のせいにもできない。
「善は急げ」「善は急げ」良いと思ったことは、ためらったり躊躇したりせずに、すぐに急いで実行するべきだということ。
(例文)提出期限は3日後だが、善は急げというので今日提出しておこう。
(類義語)思い立ったが吉日「何かをする決心をしたら、その日のうちに取りかかるべき」という意味のことわざ。
鉄は熱いうちに打て「絶好のタイミングを逃してはいけない」という意味のことわざ。
「先鞭をつける」他に先んじて着手する。他の人より先に始める。
(由来)中国の晋(しん)の時代、劉こん(りゅうこん)と祖逖(そてき)は友人の間柄であったが、劉こんはさきに祖逖が手柄を立てることを恐れ、「いつ自分より先に祖逖が馬に鞭を入れるのではないかと、戦々恐々としている」と知人に手紙を出したという故事による。
(例文)彼のリーダーシップが、新製品の開発にに先鞭をつけた。 次回に続く。
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