日常細事2022pre


kiji


2024.7.24 諺集に見るわが人生(289)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「食指が動く」その対象に興味を持って、食したり、得たりすることを求める、という意味の言葉。「食指が動く」は食べ物についてだけではなく、食べ物以外への興味にも使うことができる。
 普段の生活でも、何かを取ろうとしたときや、つまんで食べようとしたときに、まず動く指は人差し指である「食指」です。この動きから、興味を持って行動に出ることを「食指が動く」と言う。
「食指」は「人差し指」の別名です。同じように、人差し指を示す類語には"示指"や"塩なめ指"などがある。
「示指(しじ)」とは医学用語での"人差し指"のことで、物を示すときに使う指、という意味で「示指」と言われている。他にも、医学では「第二指(だいにし)」とも言うそうだ。
「塩なめ指」とは、大和言葉のひとつで、これも"人差し指"のことです。塩をなめるときに使う指、という意味と言われている。
(由来)中国の史書「春秋」の中にある、「春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)」。
「春秋左氏伝」では、周の時代の人物「子公(しこう)」について書かれている一説がある。そこには「子公は自分の人差し指が勝手に動いたときは、ご馳走を食べられる、と縁起を担いでいた」、と書かれており、実際にその通りになったことが何度もあるとも残されている。
(例文)・熱々のステーキは写真を見ただけで、思わず食指が動くね。・新しい商品には、ついつい食指が動くものです。

 「白河夜船(しらかわよふね)」何が起きても気づかないほど、ぐっすり眠っていることのたとえ。また、知ったかぶりをすること。
(由来)白河は、京都の地名。
「京都を見物してきた」と嘘を言った者が、白河のことを聞かれて川の名前だと思い、「夜中に船で通ったので知らない」と答え、嘘がばれたという話からとされている。
「白川夜船」や 「白河夜舟」とも書いたり、「夜船」は 「よぶね」とも読む。
(由来)とある人物が実際には京都を訪れたことがないが、「京都を見物してきた」と嘘をつき、白河について知らなかったため、「夜に船で通過した」と答えた逸話から。
(例文)せっかくの夜景も白河夜船で見過ごしてしまった。  次回に続く。



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