2024.8.16 諺集に見るわが人生(294)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「信賞必罰(しんしょう-ひつばつ)」手柄のあった者には必ず賞を与え,あやまちを犯した者は必ず罰すること。情実にとらわれず賞罰を厳正に行うこと。「信賞」は間違いなく賞を与えること。「必罰」は罪ある者は必ず罰すること。
(出典)中国の思想家である韓非子(かんぴし)の著作『韓非子 外儲説(がいちょせつ)右上』という文献にある言葉。
「信賞必罰」は晋という国の統治者と家臣の会話の中に出てくる言葉で、「どのようにすれば民衆を統制できるのか」という統治者の問いに対し、家臣は「信賞必罰を徹底すること」と答えている。
また「刑罰の限度はどの程度にするべきか」という問いに対しては「親しい者、身分の高い者、寵愛する者にも行う」と答え、公平性を説いているのが特徴である。
(例文)多くの人を動かすためには、信賞必罰が必要だ。
「人事を尽くして天命を待つ」自分で全力の力を尽くしたら、後は天の意思に任せる」という意味。 人ができることには限界があるのだから、どんな結果になっても後悔はないという心境のときに使うことができる。
(由来) 南宋初期に中国の儒学者「胡寅 (こいん)」の「読史管見 (とくしかんけん)」に登場する「人事を尽くして天命に聴 (まか)す」。
(類義語)人事を尽くして天命に委せる/人事を尽くして天命に聴いて可なり/天は自ら助くる者を助く/果報は寝て待て/運否天賦/運を天に任せる/能事畢る/我が事終わる
(例文)人事を尽くして天命を待つ。最大限の努力をしたのだから、結果がどうであれ後悔はない。
「人生意気に感ず」人は金銭などの欲や、名誉のために行動するものではないといういましめ。「意気」とは、やり遂げようとする積極的な気持ちのこと。
(由来)魏徴の詩『述懐』に「人生意気に感ず、功名誰か復論ぜん (人生は心意気を感じて行動するもので、功名のことなど誰が問題にするものか)」とある。
(例文)人生意気に感ずで、心を打たれるものがあったから、この会社に就職することを決めた。 次回に続く。
この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.