日常細事2022pre


kiji


2024.8.19 諺集に見るわが人生(295)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「人生は朝露(ちょうろ)の如し」朝日が出ればすぐに消えてしまう朝露のように、人生ははかなくて短いものだということ。
(由来)前漢時代に李陵が蘇武に会い、健康を気遣って 「人生、朝露の如し。何ぞ自ら苦しむこと此の如き」と言い、降伏を勧めたという『漢書・蘇武伝』の話に由来する。出典にはこのあとに「何を久しく自ら苦しむこと比(かく)の如き(どうしていつまでも自分から苦しむ必要があろうか」とある。
(例文)同級生も皆孫ができるような歳になって、人生の折り返し地点もとっくに過ぎた。まさに人生朝露の如しだ。

 「進退これ谷(きわ)まる」進みも退きもできない困難な状態に陥る。立ち往生する。進退窮まる。
(由来)古典文学である「詩経」の中の「大雅・桑柔」に出てくる「進退これ谷まる」という言葉に関連している。
「谷まる」の部分は、険しい山の間にある谷に落ちてしまい、前にも進めず後ろにも退けなくなる状態を指している。
つまり、進行方向が完全に閉ざされ、どう行動しても困難な状況になってしまう様子を示している。
この部分は、進むことや退くことを指しており、それができない状態を表現するために「谷まる」と組み合わせて使われている。
古く、「進退」は「しんだい」と読まれていた。
(類語•言い換え)
進退維谷まる/進退維谷/進退両難/のっぴきならない/抜き差しならない/去るも地獄残るも地獄/どうにもならない/どうしょうもない/にっちもさっちも行かない/窮する/窮地に陥る/窮境に陥る/窮地に立たされる/切羽詰まる/雁字搦め/逃げ場のない/逃げ場を失う
(例文)進むも引くも、その先にある結果はろくなものではないように思えたから、進退窮まってしまった。
旅先で山道を歩いていて、方向が分からなくなり、進退窮また。 次回に続く。


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