日常細事2022pre


kiji


2024.8.24 諺集に見るわが人生(296)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「死んで花実が咲くものか」生きていれば良いこともあるが、死んでしまえば良いこともないという意味のことわざ。死を望む人に対して、むやみに命を捨ててはいけないと言い聞かせるときに使われる。
たとえば、何か大きな夢や目標がある場合、生きている間にそれに向かって努力することが大切で、死んでしまえばそのチャンスはなくなる。このことわざは、人生の有限性と、生きている間に行動を起こすことの重要性を教えている。
(由来)枯れた木に花も咲かず実もならない意味から来ている。
(例文)仕事に失敗したくらいで死にたいだなんて、死んで花実が咲くものか。 

 「深謀遠慮(しんぼうえんりょ)」ある行動や計画をする際に、慎重に考え抜いて判断することを指す。将来のことを考慮に入れた上で行動することを意味する。この言葉は、物事を深く考えることで将来の利益やリスクを見極め、最善の選択をすることを表している。
「深謀遠慮」の「深謀」は、深く考えられた綿密な謀(はかりごと)を意味しており、「遠慮」は、遠い先の事まで見通してよく考えることを表している。
「謀」とは、「事がうまくゆくように、前もって考えた手段・方法・計画」のことです。
(由来)「深謀遠慮」は中国前漢の「賈誼(かぎ)」の著書『過秦論(かしんろん)』に由来する。原文は「深謀遠慮、行軍用兵之道、非及曩時之士也」で、意味は「深く考えを巡らして遠い先のことの計画や、軍事利用の方法においても、諸侯国には及ばない」となる。
(例文)軍師は深謀遠慮を巡らして戦略を立てるものだ。

 「人面獣心(じんめんじゅうしん)」読んで字の如く「人の顔をしながら、心は獣のような人間のこと」を指します。つまり、まるで獣のような、残忍で冷酷な人間のことを意味する四字熟語です。良い意味で用いられることはまずない。
(由来)『史記』の著者である歴史家の司馬遷(しばせん)は、この異民族の様子を、「夷狄(いてき)の人、被髪左袵(ひはつさじん)して人面獣心なり」と『史記』の中で記述している。
(例文)罪のない人に手をかけるなんて、犯人は人面獣心の人間に違いない。 次回に続く。


この記事に関するご感想などを下記メールでお寄せください。comfree@papars.net
2013年の記事を閲覧するには日常細事のアイコンをクリックしてください。
©2013 papa's_pocket. All rights reserved.