日常細事2022pre


kiji


2024.8.27 諺集に見るわが人生(297)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「(し)から始めて(す)まで、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「森羅万象(しんらばんしょう)」天地間に存在する数限りないすべてのもの(万物)や事象を意味する四字熟語。「森羅」は樹木が限りなく茂り並ぶ意で、たくさん連なることを、「万象」はすべての形あるもの、有形のものを意味する。
(由来)『法句経ほっくぎょう』、仏典のひとつで、仏教の教えを短い詩節の形で伝えた、韻文のみで構成されている経典だ。この中で、「森羅及萬象」という言葉が出てきており、由来だとされている。
(例文)君が悩んでいたことは、森羅万象の考え方からすると、とても小さいことだ。

 「水火を辞せず」水に溺れ、火に焼かれるような苦しみや危険があろうと、恐れずに事をやり抜くたとえ。この言葉では、「水」と「火」が古来から人間にとっての大きな障害や危険を象徴している。
(出典)出典:漢書(かんじょ)「門をふさぎて水火を通ぜず」
(類義)・水火を通ぜず・たとえ火の中水の中(底ともいう)
(例文)水火も辞せず、できるかぎりのことをして、あなたのお力になることをお約束しましょう。

 「水鏡私無し(すいきょうわたくしなし)」公明正大、公平であることのたとえで、水や鏡が、ありのままにものの形を映し出すように、人間も感情など交えることなく、公平無私でなければならないことである。水鏡は垂鏡とも書く。
(由来)「三国志」の「水鏡の能く物を窮めて怨無き所以は其の私無きを以てなり」
(例文)人として垂鏡私無しでありたいが、どうしても好き嫌いが出てしまう。 

 「水魚の交わり」水と魚のように、切っても切り離せない非常に親密な関係。
(由来)三国時代の蜀の王であった劉備が、諸葛孔明と自分の間柄について、「孤 (君主の自称)の孔明あるは、猶魚の水有るがごとし」と言ってなだめた故事から。
(例文)両国は水魚の交わりを結ぶの関係にあります。 次回に続く。


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