2024.9.16 諺集に見るわが人生(302)
今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「す」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。
「好く道より破る」自分が得意だと思っていることでも、油断したり調子に乗りすぎたりすると、かえってうまくいかなくなる。だから得意なことでも油断しないで、いつも真剣に取り組むことが大切だっていうこと。
(例文)油断大敵というし、好く道より破るので常に気を配った方が良い。
(類義語) ・好きなことには騙され易い 。過ちは好む所にあり 。川立ちは川で果てる ・木登りは木で果てる
いくら得意なことでもやりすぎると、とんだところに落とし穴があり、失敗することはあるものだ。
「杜撰(ずさん)」物事のやり方がいい加減で手抜きが多いこと。「とせん」とは読まないので注意。
(出典)「杜」は宋の杜黙 (ともく) のこと、「撰」は詩文を作ること。杜黙の詩が定形詩の規則にほとんど合っていなかったという「野客叢書」の故事から。
(例文)杜撰」は主にビジネスシーンで、計画性のなさを批判したり、詰めの甘さを指摘する際に使われれることが多い。・杜撰な仕事・杜撰な計画・杜撰な管理・杜撰な対応
役所でのこうした例は公に糾弾されるkとがある。政治においてもしかり。
「進を知りて退くを知らず」進を知りて退くを知らず前進することだけを考えて、時と場合によっては退くことも必要だということを知らないこと
(出典)出典は『易経』乾・文言傳 亢之爲言也 亢の言爲るや 高龍問いうのは 知進而不知退 進を知りて退くを知らず
(例文)進を知りて退くを知らずというが、AIはまさにそれで人間は退くことを知っている。
戦国時代には、このことわざは実戦の中で生かされたのであろう。
「雀の上の鷹猫の下の鼠」危険が近くに迫っているが、避けるのが難しいことを表す。また、下位の者には強くても上位の者にはかなわないこと。
(例文)雀の上の鷹猫の下の鼠なのに、のんきに鼻歌なんか歌ってやがる。 次回に続く。
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