日常細事2022pre


kiji


2024.9.8 諺集に見るわが人生(300)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「す」を、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「騅逝かず(すいゆかず)」志と違って物事が思いどおりにゆかず苦境に陥るたとえ。
(由来)《垓下 (がいか) の戦いで漢軍に包囲された項羽が、愛馬が歩み出さないのを嘆いたという、「史記」項羽本紀の故事から》
 意志と現実が異なることの難しさを教えてくれる言葉。計画通りにいかないこともあるけど、それに立ち向かうことの大切さを示している。
(例文)こんなはずじゃなかったのに。騅逝かずうまくいかなくて落ち込む。
 初めて目にする諺だが、現実を看破している。

 「数奇(すうき)」 ・運命のめぐりあわせが悪いこと。また、そのさま。不運。・運命に波乱の多いこと。また、そのさま。「数」は運命、「奇」は不遇の意。
 また、この言葉は 「さっき」とも読むことができる。
しかし、「すき」という読み方になると、意味が変わり、風流や文化の道、特に茶道のような伝統文化や、それを楽しむことを指す。
この場合、「数寄」とも書かれることがある。
(出典)李広(りこう)老いて数奇なり、
(例文)どんなに頑張っても成功しない、数奇な人だと思われている。

 「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」頭部を冷たく冷やし、足部を暖かくすること。また、その状態。▽「頭寒」は頭部を冷やすこと。「足熱」は足を暖める意。このようにすると健康によいとされる。
(語源)スコッチ・ウィスキーの銘柄の名前にもなり、なんと「152歳」まで生きたといわれるイングランド人トーマス・パー(オールド・パー異名で知られる)が言った言葉。
 足は「第二の心臓」とも呼ばれるくらい大切な部位。下半身の温度が下がってしまうと、脳が心臓により多くの血液を送るよう、命令を出す。それは身体にとってストレスになってしまい、身体機能を下げる原因となる。したがって、身体に悪い影響を与えてしまう。
 反対に、頭を温めることはあまり良くない。頭を温めると、たとえ身体が冷えていても、脳は身体全体が熱くなっていると勘違いしてしまう。そのため体温を下げてしまい、身体に良くない。 そうしたことから「頭寒足熱」でいることが、健康でいる一つの方法とされている。次回に続く。



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