日常細事2022pre


kiji


2024.1.10 諺集に見るわが人生(242)
 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「さから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

「山中暦日なし(さんちゅうれきじつなし)」
 世間から隔たって山中にのんびりと暮らしていると、歳月のたつのを忘れる。
 (出典)「唐詩選‐太上隠者作、答人詩」の「偶来二松樹下一、高レ枕石頭眠、山中無二暦日一、寒尽不レ知レ年」から
 (例文)季節ごとの行事を楽しむのも良いが、山中暦日なしのような時に縛られない大らかな生活も良い。
 私なども高齢化するにしたがって体のあちこちが軋み自由に動けなくなり、人との交流も減っている。一日に大半は暦日なしの生活だが、週1回リハビリ施設で多くの人と接し対話する。これも楽しいかな人生である。

「三人寄れば文殊の知恵(さんにんよればもんじゅのちえ)」凡人であっても三人集まって考えれば、すばらしい知恵が出るものだというたとえ。
▷文殊=知恵をつかさどる菩薩。このことわざは、単独で考えるよりも、複数人で協力することが大切であることを示している 。
  (例文)三人寄れば文殊の知恵というように、みんなで話し合っていると、他の人の言葉がヒントになって新たな考えが生まれるものだ。
 (由来)元々仏教から来ており、知恵(智慧)をつかさどる文殊菩薩からできたことわざ。本来は、1人でも3人でも文殊菩薩に知恵で勝ることはできなが、"1人よりは3人の方が良い"という比喩表現。 
 現役の頃はよく会議をした。これはそれによって知恵を出し合う機会とする面が大きい。

「三遍回って煙草にしょ」さんべんまわってたばこにしょ)」念には念を入れて,手落ちがないことを確かめてから休憩にしよう。休むことを急いで仕事をいいかげんにするな,という意。夜回りする時、三度見回って安全を確かめてから一服しようというところから。『江戸いろはかるた』の一つ。
 (由来)昔、夜回りの人が念のために三回夜回りをしてから、休憩の煙草を吸おうとしたことが由来とされている。
 (例文)会議に使う書類を作っていて、完璧だと思ったけれど三遍回って煙草にしょというから、もう一度確認をしよう。
 (類義語)・念には念を入れよ・浅い川も深く渡れ・石橋を叩いて渡る
 何をするにも慎重な心構えが必要だ。 次回に続く。







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