日常細事2022pre


kiji


2024.1.24 諺集に見るわが人生(246)

 今回は諺集(新明解故事ことわざ辞典:三省堂)「さ行」の「しから始めて、回顧していくことにする。また諺からイメージできるものについても記述する(「」の前後の句読点は省略)。

 「歯牙にもかけない(しがにもかけない)」問題にしない、相手にしない、無視するという意味の言葉。歯牙は歯と牙の意で、口や言葉を表してる。この言葉の由来は、中国の古典「史記」にある陳勝という武人の話から来たとされている。また、嫌な出来事や批判などを気にしないという意味で使われることもある。
 (類義語)【目もくれない】見向きもしない。少しの関心も示さない。
【眼中にない】気にかけない。何とも思わない。
【けんもほろろ】頼みや相談事を無愛想に断るさ
【にべもない】愛想がない様子。そっけがない様子。
【木で鼻をくくる】無愛想に相手をもてなす様子。
【取り付く島もない】相手が無愛想で、話を進めるきっかけがない様子。
 (使用例)歯牙にもかけないほど弱かったチームなのに、まさかあそこまで強くなるとはね。
 冗談で言ったことは本気に取らず、歯牙にもかけない。又聞きの美味しい話なども歯牙にもかけない。ということは詐欺が横行する世の中では心がけるべき対応の仕方である。

 「自家薬籠中の物(じかやくろうちゅうのもの)いつでも自分の思う通りに利用できる人や物。また、すっかり身についた知識や技術のたとえ。
 (注釈・由来)
「自家」は、自分。「薬籠」とは、薬箱のことで、自家薬籠中の物は、自分の薬箱に入れてある薬品のように、いつでも自分の思うままに使えるものということから。
現在では多く、自分のものとした知識や技術に対して使われる。
 唐の元澹が首相の狄仁傑に「ご使用になっている薬の一つに、私を加えてお使いになって下さい」と言ったところ、狄仁傑は「君はすでに私の薬籠中のもので、欠かせない人だ」と言ったという故事に由来する。
 (類義語)無用の用(むようのよう)一見役に立ちそうもない物や事柄などが、実際には大きな役割を果たしていること。
 (由来)『旧唐書・元澹伝げんだんでん』にある故事に基づく。唐の元澹(げんたん)が首相の狄仁傑(てきじんけつ)に「ご使用になっている薬の一つに、私を加えてお使いになって下さい」と言ったところ、狄仁傑は「君はすでに私の薬籠中のもので、欠かせない人だ」と言ったことから。
 (使用例)世界中の人にとって、スマホは自家薬籠中の物だ。
 私はパソコンを使い始めてから25年が過ぎ、やっと自家薬籠中の物になった。  次回に続く。







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